株式会社 新総企

- 集計管理を手作業で作成していたため、効率も悪く、時間がかかる
- 情報共有が十分でなく、競争に打ち勝つ迅速な対応が困難
- 既存システムのバックアップ、保守メンテナンスが複雑
- 月次の決算処理が、NetSuite導入により50%程度向上
- 集計管理データの作成が月次の締めと同時に自動的に生成
- 状況把握から対抗策を決定するプロセスを新たに構築
- バックアップも含め煩雑な運用管理からの解放によるコスト削減
導入の背景

氏平 正彦氏
株式会社新総企様(新総企)は、新潟県における最大手の駐車場運営管理会社です。街中の時間貸し駐車場だけではなく、病院や銀行の駐車場運営も行っており、2009年3月現在3,500以上の車室を運営しております。
新総企は、財務会計と管理会計を統合するためにNetSuite を導入しました。これにより、決算処理業務が短縮され、経営の見える化を実現しました。また、ダッシボードを活用することでKPI による駐車場の収益情報を迅速に把握し、営業による的確な対応も可能となりました。こうしたプロセスの確立もNetSuite により実現されています。
会社概要と、導入の背景
新総企は、昭和58 年の創業以来、地主との強固な信頼関係を軸に地域性を活かした経営で大きく成長してきました。現在ではコインパーキング事業「フレンドパーク」を主軸に駐車場管理機器の販売、保守や病院駐車場の管理業務請負などの駐車場事業およびそれに関連する不動産事業を展開しています。
今日、コインパーキング事業は新潟における収益力のあるエリアが限定的であるのに加え、競合他社との競争が激しくなっているのです。
取締役総務部長 氏平 正彦氏は、次のように述べています。
「コインパーキングは、県外の業者も多く参入することで事業者間の競争が激しくなってきています。このため個々の駐車場単位及びエリア単位での価格戦略も含めたマーケット戦略を日々検討することが求められ、今後もその傾向は益々激しくなると考えています。この結果、体力のない事業者は淘汰され、競争力の強いところが勝ち残っていくことになるでしょう。」
課題と導入後の効果
競争に勝ち抜き、事業を成長させるためには、「経営の見える化」が必要不可欠
新総企は、厳しい競争に勝ち抜き、事業を成長させるために全体のビジネス状況をリアルに把握することが必要だと考えました。収益の状況を迅速に把握し、適切な対応をする必要があったのです。財務データとして入力された駐車場の売上情報はNetSuite 内部で経営判断に必要な管理データに自動的に加工されます。その結果、それぞれの駐車場の問題の有無をシステム的にわかりやすく、まとめることで売り上げの改善方針を打ち立てることが可能となります。また、集金が終わったタイミングで行うことができれば、手間もかからず、迅速な対応を行うことができます。これが新総企の考えるリアルタイムな経営の実現です。
氏平氏はこう語ります。
「NetSuite を導入する前は、市販の会計ソフトウェアを使っていました。しかし、会計ソフトウェアは事後の結果を集計するだけのものでした。」
新総企はビジネスの情報を把握するためにExcel を使って手作業で内部管理資料を作成していました。この作業は時間と手間がかかり、入力ミスの可能性もありました。資料を作成するための効率も悪く、さらには会計ソフトウェア上のデータとExcel上の集計管理データを二重で管理しなければなりませんでした。
NetSuiteの選定
氏平氏は続けます。
「業務の効率化のためにも会計だけでなく集計管理も含めたシステムがあればいいと考えました。コインパーキング環境の変化が早く、スピードが以前より問われるようになったため、少しの遅れが致命的となります。このため、簡単、明瞭、リアルに把握できるものが必要だったのです。」
NetSuite を選択した理由について、氏平氏は次のように語ります。「2 日間で約10 社から提案がありましたが、自分たちが望む経営管理をするために、経営に必要な情報を満足できる形で管理できるかがポイントでした。その結果、Terry’s&Company(株式会社テリーズ)というコンサルティング会社からの提案にあったNetSuite による経営管理が、金額も含めて最適だと思いました。とくにKPIについては事業環境等の変化に応じたその時々の最適なKPI の設定・変更が重要になってきます。その点、NetSuite はカスタマイズによって柔軟に対応できる点を高く評価しました。」
一方でSaaS 導入やコストの観点で氏平氏は次のように語ります。「SaaS 型へ基幹系を移管する抵抗感はありませんでした。自社でシステムを所有するとバックアップなど管理作業が煩雑になります。むしろ、自分でバックアップを取らずにすむということは運用を容易にするということです。また、オーナーの情報は個人情報ですので自社で構築するのはリスクにもなります。」
NetSuiteの導入
SaaSへの抵抗感はなかったと語る氏平氏にNetSuiteの導入に不安はなかったのでしょうか?
「それまで日本製のパッケージを使っていましたので、特に日本の商習慣などにきちんとNetSuiteが対応しているかどうかは、正直不安な面はありました。ただし、それは杞憂であったと、導入プロジェクトの中ですぐに分かりました。
NetSuite の導入に際しては、導入コンサルティングを行ったTerry' s&Company(株式会社テリーズ)がこちらの言葉にならないような要望までを細かくくみ取ってくれ、想像以上にスムーズに進めることができました。NetSuite の導入には、やはりコンサルティング会社によるリードが不可欠だと思います。」
NetSuite導入後の活用
大きく評価されたのはKPI に基づいたレポートです。毎週開催される営業会議でダッシュボードの状況を共有し、各々の駐車場の課題と対応策を確認できるようになったのです。これまではこのようなプロセスそのものがありませんでしたが、今回のNetSuite の導入によりプロセスが新たに確立されたのです。
また、氏平氏は次のように語ります。
「これまでは個々の駐車場の売上は把握できても、全社的な予算計画との関連性が不明瞭でした。会社というのは年度計画の中で達成していくため、会社全体の最終的年度計画を達成するための展開が重要です。予算に対しての進捗度合いをダッシュボードで確認できるようになり、ドリルダウンすることでより具体的な問題点も把握できるのです。個々の営業に指示し、上から下に、活動にマッチした形で、実際に管理ツールとして非常に役立っています。それができているので、NetSuite 導入は成功といえるでしょう。」

新総企様のダッシュボード画面
NetSuite導入後の効果
現在、短期的な要件を満たすカスタマイズは完了しており、ユーザもNetSuite に慣れてきたといいます。このことで以前に比べて業務効率は飛躍的に改善されました。
導入後の効果について、氏平氏は次のように語ります。
「決算の締めが速くなりました。従来の会計ソフトウェアを用いていた場合、月次の決算処理に20 日ぐらい時間を要していましたが、NetSuite を活用することにより、最初の月の決算をすんなり13 日で締めることができました。"無理をして" と "すんなり" とでは作業担当者の心理的な部分も含め作業負荷に大きな違いがあります。
また、以前であれば締めてから内部管理資料を手作業で作成する必要がありましたが、それにはさらに2 日を要しました。NetSuite では締めてしまえば内部管理データはできあがっているので、面倒な作業は発生しなくなったのです。結果として生産効率は50%向上しました。
さらに、これは導入後に実感したことですが、リアルタイムに数値を集計できるNetSuite では当月の業績を実際の数値に基づいて月中に予測することができます。これまでは、月末に締め処理をしてから様々な判断業務をしていたのが、NetSuite 導入後は当月のテコ入れや営業方針などをその場で判断ができるようになりました。営業担当者も、日々その場で判断する、という意識が根付き、経営スピードが以前とは比べものにならない程、早くなりました。」
実際に料金体系の変更や提携先の開拓とサービス券の販売など価格戦略に活用されています。また、実行したことに対する効果測定も容易になりました。
また、ネットワークがあればどこからでもNetSuite にアクセスできるため、出張の時であってもいつでもダッシュボード見ることができるようになったのです。氏平氏はこの点を高く評価し、ダッシュボードの確認は今では欠かせない業務だといいます。
運用については、バックアップが不要なことが大きく評価されました。以前は、バックアップを取得したPC がクラッシュして、復旧が困難になったこともありました。
NetSuite を活用するようになり、そのような不安は払拭されました。さらにバックアップだけでなく、システム管理工数や保守の観点からも評価されています。
導入効果
氏平氏によると、NetSuite によって主に、4 点の無形、有形効果が得られたと結論付けられました。
- 月次の定期的な処理の生産性が、NetSuite 導入以前より50%程度向上しました
- 集計管理データの作成が決算の締めと同時に自動化に生成されたことで、業務効率が向上しました
- 営業会議にてNetSuite のダッシュボードを活用することで社員間の情報共有ができ、個々の対抗策を迅速に決定できる新たなプロセスを構築しました
- バックアップも含め煩雑な運用管理から解放され、コスト削減を実現しました
今後、NetSuiteに期待すること
新総企は新潟を基盤に事業を展開していますが、今後は株主であるリバーサイド・パートナーズやグループ会社全体での様々な情報やノウハウの共有により、全国的に駐車場ビジネスで大きなシェアを獲得していきたいと考えています。
今後、NetSuite に期待することについて、氏平氏は次のように語ります。
「会計に関しては、税務や監査対応なども含めすべてNetSuite で運用しています。ただ、会計レポート類や細かい仕様・機能に関して、もっと日本の商習慣にマッチした形で処理できると、さらに使い勝手が向上すると感じています。
導入後1年経ち、社内でのNetSuite の活用も定着してきました。今後は、会計だけでなく、営業力の強化を目的としてCRM の展開を予定しています。グループ会社全体の中で様々な情報共有できるように発展させ、グループ全体での経営力強化を実現したいと考えています。」







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